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10/19から学内での課外活動を再開
―研修会で感染症対策の知識をシェア

茨大newSTANDARD

 いよいよ1019日(月)から学内での課外活動が段階的に再開されます。部活?サークルなどの学生団体では、この間、さまざまな工夫をしながら活動を制限してきたことと思います。とはいえ、感染のリスクが一気に下がったわけではなく、むしろこれまで以上に細心の注意が求められるといえます。
 1012日から15日にかけて、学内では課外活動団体の学生へ向けた感染症対策に関する研修会を開きました。各団体で感染症対策を担当するメンバーを決めてもらい、そのメンバーと団体代表とのペアで出席してもらいました。ここで学んだ内容を団体内でしっかりと共有して対策に取り組むことが、学内での活動再開の条件となっています。研修会の模様をレポートします。

社会は以前の状況に戻ることはない

 皇冠体育,皇冠足球盘での研修会は講堂で開催。密にならないように使える座席を指定し、各日とも事前予約を受け付けて対応しました。初日の12日には太田寛行学長も登壇し、「サークル活動については、みなさんにこれまで不便をかけてきました。来週から学内での活動を再開していきますが、社会はコロナのなかった頃の状況に戻ることはありません。お互いどのようにして感染から身を守るか、はこれからもずっと重要なことになります」と呼びかけました。

サークル活動再開に向けた研修会2 研修は大きく2つのパートで構成され、前半は保健管理センター所長の布施泰子教授が医学的な見地から、後半はスポーツ社会学が専門の加藤敏弘人文社会科学部教授が、バスケットボール部顧問としての自身の実践も踏まえて感染症対策の上での考え方や具体的な対策方法を紹介しました。

医学的には好転していない

サークル活動再開に向けた研修会3 まずは布施教授による講義。
 最初に伝えたのは、「感染症の名前はCOVID-19、ウイルスの名前はSARS-CoV2。大学生は教養があると見なされるわけですから、まずは正しい名前を覚えてください」ということ。その上でSARS-CoV2の特徴として、「発症前の感染力が強い」ことなどを挙げ、「それゆえ広がりやすく、『よくできているウイルス』と言われる」と話しました。
 さて、みなさんの中には、大学での対面授業や課外活動が再開された状況について、「感染が落ち着いてきた」と受け止めている人もいるかもしれません。しかし、「そういうことではない」と布施教授。「特効薬ができたわけでなければ、ワクチンが普及したわけでもない。つまり、医学的には本質的には好転していないということです」と語ります。「教育上の弊害を小さくするために対面授業やサークルが再開されているということを意識してください」。
 大学生のような若い世代の人たちは、基礎疾患がなければ、重症化するリスクは低いとされます。それゆえに、無症状の感染者として感染を広げてしまう可能性が高いといえます。布施教授は最後に、「高齢の家族と同居している学生もいます。参加を強いない、参加できない学生に疎外感をもたせないような配慮も必要」と伝えました。このメッセージは、後半の加藤教授の講義にも通じるものです。

サークル活動再開に向けた研修会4

参加できない人への配慮を

サークル活動再開に向けた研修会5 続いては人文社会科学部の加藤敏弘教授。加藤教授はスポーツ社会学が専門で、バスケットボール部の顧問、さらには全日本大学バスケットボール連盟の理事も務めており、これまで医療関係者と連携しながら、競技や大会運営における感染症対策を具体的に検討、実践してきました。
 まず、「サークル活動は大学生活に潤いをもたらすものです」と意義を述べた上で、「対策を十分に講じなかった団体で感染が広がった結果、綿密に対策をしてきた団体も活動をストップせざるを得なくなる、ということもあり得る」とし、自分たちの利益だけを考えるのではなく、個々が責任をもって対策やリスク判断をすることの重要性を強調しました。
 その際、「サークル活動に参加したくてもできない人への配慮が大事」と加藤教授は指摘します。「思ったよりも対面授業が少ないため、後期になってアパートを引き払ったという学生もいます。そういう学生はキャンパスでの活動に参加したくでもできません。この状況でサークル活動ができることに感謝し、参加できない人への配慮を怠らず、個々の参加の自由を認めてください」。そしてそのためには、感染者やその人が所属する団体を誹謗中傷したり、よからぬ噂を流したりせず、サークル内で感染の疑いがある人が出たときにすぐに報告できるような雰囲気をつくることが大事、と話しました。

サークル活動再開に向けた研修会6

具体的な対策は

 その上で、普段の活動の中での具体的な対策について紹介しました。

  • 保健所からの問い合わせにスムーズに対応し、負担軽減につなげるためにも、健康観察記録と行動記録をとっておく。
  • 皇冠体育,皇冠足球盘接触確認アプリ「COCOA」や「いばらきアマビエちゃん」などの接触確認アプリをインストールすること。COCOAはスマホ同士が1.5m以内の距離で15分間近接していた場合に情報が交換されるので、通知による無用な不安に陥らないよう、スマホを入れた荷物はまとめて置かないこと。
  • 運動や音楽、演劇、飲食などノーマスクの活動では、大声を出さない、真正面で向かいあうときは23メートル離れる、1メートルほどの距離で話したい場合は並んで同じ方向を向く、内緒話は0.5メートルほどの距離で互い違いの方向を向いてささやく。
  • 手指消毒は乾燥するまで全体に擦り込む。飛沫は手の甲に付着することが多い。
  • 車での集団移動時、車内では飲食しない。エアコンを外気導入モードにしてできるだけ換気。
  • 汗を拭くタオルと顔を拭くタオルを分ける。(汗にはウイルスは含まれないが、身体中についた周囲の人の飛沫が目元や口元に触れることを防ぐ)
  • 普段から自分用の小さなゴミ袋を携行し、痰や鼻水を含んだティッシュは袋に入れて持ち帰る。
  • 秋から冬にかけてもしっかり水分補給をする。ペットボトル4本分の水分をこまめに補給。乾燥すると気管の線毛細胞の働きが鈍る。

サークル活動再開に向けた研修会7

ゼロからのスタート

 こうした対策をしっかり講じた上で、各団体は少しずつ活動を再開していくことになります。加藤教授は、「学内施設の利用は、まずは団体ごとに週1回から。これをマイナスと捉えるのではなくて、ゼロからのスタートと捉えるべきです。冒頭でも話したように、活動に参加したくても参加できない人もいるのです。これを機会に、自分たちの活動の質と量をコントロールできるようにしてみてください。しっかり組織化することは、コロナ終息後もみなさんのサークル活動をより充実させることにつながります」と呼びかけました。

 研修会を終え、参加した学生は、「専門的な知識も得られてよい機会になった。まずは自分がどう活動していたかをしっかりと覚えておいて、感染により注意していかなければならない」「移動の車内で気を付けることなど、具体的な対策がわかり、意外と身近にできることがたくさんあることもわかった。意識してやっていきたい」(いずれもIVOサークル)と語っていました。
 大学全体で協力しながら、充実した活動の実現へ向けて力を合わせていきましょう!

(取材?構成:皇冠体育,皇冠足球盘広報室)

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